ウェビナー開催の背景
クハラシュヴィリ氏がディレクターを務めるデイリーは、首都圏に依存しない地方基盤の展開を特徴としてきました。2022年時点で158店舗を運営し、そのうち西部ジョージアに141店舗と、地方に強固な基盤を築いています。店舗内での調理・製菓ラインを独自の付加価値とし、ジョージア銀行や欧州復興開発銀行(EBRD)の支援を受けながら拡張を進めてきました。
転機となったのは2024年8月の業界再編です。デイリー社がフードマート社の持分100%を買収し、デイリー、スパー、イオリ、カラタ、グヴィリラ、マグニトの6ブランドが「デイリー・グループ」として統合されました。統合後のグループは、ブランド型小売チェーン売上高の27.5%、FMCG市場全体の11.0%を占め、店舗数1,600超、雇用者数1万8,000人という規模に達しています。
この統合モデルでは、クハラシュヴィリ氏がデイリー社の持分11.05%を直接保有し、フードマート創業者のアルチル・ゲゲナヴァ氏もホールディング.G経由で30%株主となるなど、旧経営陣が新体制に持分を保持する形が採られています。単体で純損失を抱えていた地方基盤の企業が、統合によって規模の経済を一気に獲得し、その中で創業・経営陣が少数持分を保持し続ける――こうしたM&Aと資本再編の構造から、小売業界の中長期的な企業価値が紐解かれます。
本ウェビナーの主なトピック
本ウェビナーでは、以下の4つの主要なトピックについて深く解説されます。
- 西部141店という地方基盤の強み: 首都トビリシに依存しない、西部ジョージアを中心とした店舗網と、店舗内調理・製菓ラインという付加価値について。
- 2024年の6ブランド統合とデイリー・グループの規模: デイリー、スパー、イオリ、カラタ、グヴィリラ、マグニトの統合によって実現した1,600店超・売上シェア27.5%という規模について。
- 旧経営陣が持分を保持する統合モデル: 買収後もクハラシュヴィリ氏が11.05%、ゲゲナヴァ氏が30%を保持するなど、旧経営陣が新体制に加わる資本の設計について。
- M&Aによる規模の経済の一気獲得と少数持分: 単体で純損失を抱えた企業が統合で規模を獲得する過程と、その中で少数持分を握り続けることの意味について。
開催概要
日時: 2026年8月下旬
タイトル: 少数株ドットコム代表 山中 裕「ジョージアについて語る」シリーズ:Forbesジョージア富豪100人 第30回『ダヴィト・クハラシュヴィリ――地方基盤で業界統合に挑む、デイリーの11.05%株主』
形式: オンライン配信(Zoomウェビナー)
参加費: 無料(事前登録制)
対象者: 小売・流通・食品業界に関心のある経営者、M&Aや業界再編における資本構成・少数持分の意味を学びたい投資家、ジョージアをはじめとする新興国市場に関心のあるビジネスパーソン
申込方法: info@shosukabu.com 宛に、件名へ『「富豪100人シリーズ第30回」ウェビナー参加希望』と明記のうえ、お申し込みください。
今後の展望
『山中裕が語るForbesジョージア富豪100人』シリーズでは、表面的なブームや印象論に惑わされることなく、客観的な「データと構造」から新興国資本主義の地層を冷徹に紐解いてまいります。少数株ドットコムでは、市場の歪みや未開拓の価値を見出す同社ならではの視点に基づき、持続可能な企業価値の最大化に貢献する独自のグローバルインテリジェンスを提供し続けるとのことです。

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